アーヴの地位にある者(皇族・貴族・士族)は、すべて頭環(アルファ)を着用する。これは、生物学的なアーヴにおいては、上記の空識覚の説明にあるように、生体そのものと密接に関連する情報収集器具であり、本人用に調整されたものを幼少時から着用する。また、地上出身者においては装身具に過ぎないものだが、その身分などを示すものであり、軍務中や公の場では着用が義務づけられている。
なお、アーヴ語による呼称「アルファ」は「頭環」の和語読み「あたまわ」の語形変化とされる。
頭環は、用途により以下の3つに大別される。
軍用頭環
星界軍で軍務中の翔士(翔士修技生を含む)が必ず着用する。華美な装飾はなく、シンプルなものである。形状により、大まかな階級を示す。
軍用頭環には、副百翔長と百翔長に着用が許される「片翼頭環(アルファ・クラブラル)」、千翔長以上に着用が許される「双翼頭環(アルファ・マブラル)」などがある。これらは、多くの若い翔士たちにとってはあこがれであり、目標ともなっている。
式典用頭環
軍士としてではなく、皇族や貴族として各種式典や公式会見、調印式などの儀礼的な場に出席する時に着用する。宝石や貴金属が使われたり、緻密な彫刻が施される等、身分にふさわしい装身具の意味もある。中心には宝石のような外観の思考結晶(ダテューキル)がはめ込まれており、身分によってその色が決まっている(例を挙げれば、ジントのような新興貴族は緑色)。
私用頭環
空識覚を持つ生物学的なアーヴは、軍務や公務にない時(軍士であれば休暇中など、また幼少時や退役後など軍士ではない者)でも、ほとんどの場合は感覚器の一部として頭環を必要とする。頭環をはずすのは入浴時や就寝時ぐらいだが、これらの時間ですら頭環を着用し続ける者も多い。つまり、生物学的なアーヴにとって頭環は幼少時から死の間際まで、ほぼ一生の必需品である。このため、ほとんどの生物学的なアーヴは軍用でも式典用でもない「私用頭環」を持っている。
なお、プライベートタイムでも非番中の軍士であれば軍用頭環を、また休暇中や軍士でない者でも身分を示す必要がある場面(特に皇族や貴族)では、式典用頭環を着用することもある。
私用頭環のデザインは、軍用や式典用の頭環と類似していなければ、自由とされているようである。
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